ダックスにおけるOSの取り扱い

弊社は、Windows IoT/Embeddedをインストールした製品を提供しております。
ユーザーに合わせてカスタマイズできるよう各種ロックダウン機能が用意されていますが、設定を誤ると予期せぬトラブルが発生する恐れがあります。そこで弊社は導入実績をもとに、お客様の使用環境に応じた設定をサポートいたします。

たとえば、Windows Updateやページファイルの設定によって、フラッシュストレージの消耗を抑えることが可能です。
また、言語設定をはじめとする各種設定項目にDUX標準設定を用いることで、検証や導入をスムーズに進められます。
さらに、バックグラウンドで動作する機能や電源管理オプションなどの見直しにより、組込み機器が安定して動作する設定を推奨しております。
弊社では、過去の障害事例を含めた最新のOS情報をいち早く入手し、OSによるトラブルの未然防止にも努めております。

こうした対応により信頼性や保守性が向上するため、弊社製品とWindows IoT/Embeddedの組み合わせは長期的なシステムには最適です。

Windows IoT/Embedded製品とは

Microsoft®が提供するWindows IoT/Embedded製品は、IoT/組込みデバイス向けに長期供給およびロックダウン機能に対応したOSです。
主なロックダウン機能は下記の通りです。

提供可能なOS・サポート

  メインストリームサポート終了日 延長サポート終了日 供給終了日 対応製品
Windows11 IoT Enterprise LTSC 2024 2029/10/9 2034/10/10 2034/6/30 HFBX-6300 M195
HFMB-95
Windows10 IoT Enterprise LTSC 2021 2027/1/12 2032/1/13 2031/11/30 HFBX-600T
HFMB-600T

HFMB-95
HFCC-3510
HFCE-35
HFCB-10
Windows10 IoT Enterprise 2019 LTSC 2024/1/9 2029/1/9 2028/11/30 HFBX-200
HFBX-500
HFCC-3510
HFMB-85
HFMB-80
HFMB-57
HFCE-35
HFCE-82
HFCE-25
HFCB-10
Windows10 IoT Enterprise 2016 LTSB 2021/10/12 2026/10/13 2026/7/31 HFBX-200
HFBX-500
HFMB-85
HFMB-80
HFMB-57
HFMB-27
HFMB-23
HFCE-82
HFCE-25
HFCE-15
HFCE-10
※メインストリームサポートとは全てのサポートに対応します。
※延長サポートでは仕様変更や新機能のリクエスト、不具合修正が終了しますが、セキュリティ更新プログラムは提供されます。
※以前のバージョンのWindowsについてはお問い合わせください。

RASドライバの開発

当社はより信頼性の高い製品を提供するべくRASドライバを開発しております。
RASとは、Reliability(信頼性)、Availability(可用性)、Serviceability(保守性)の頭文字をとった言葉です。
当社が提供するRASドライバでは下記のような検知が可能です。
・CPUの温度
・冷却ファンの停止
・電源スイッチの押下
・停電
・バッテリーの電圧低下
・ECCシングルビット/マルチビットエラー
これらの異常を通知したり自動でシャットダウンさせるといった動作が可能です。
サンプルプログラムとソースコードも用意しておりますので、ユーザー独自のアプリケーションにRAS機能を組み込むことができます。
弊社のRASドライバでお客様のシステムのさらなる信頼性向上を実現します。